マイケルってどんな人?

"A lot of people misunderstand me"
Michael Jacksonがずっと抱えていた悩み事です。
そして彼のファンがずっと苦しんできたことでもあります。
一人の人間を完全に理解することはできません。だからといって、何も知ろうとしないまま安易に思い込んだりそれを口に出すのは良くない事です。

マイコーがどんな人かは一人一人にとって違います。皆が独自のマイコー像を持っています。
ここでは私の中でのマイコー像を「幅広い魅力、不易流行、人としての正しさ」という3つの視点で記します。

■ 幅広い魅力
「かっこいい、奇麗、かわいい、セクシー、面白い、真面目、清らか、謙虚、偉大、繊細、強い、正しい、優しい、努力家、天才、ゴージャス…」 これ、全部マイコーに当てはまる言葉です。
更に、これらの単語の頭に「世界一」をつけても違和感ないです。この時点で奇跡!

マイコーは言うまでもなく、歌もダンスもピカイチ。さらに作曲、振り付け、アレンジ、監督、楽器の演奏もできるし、
作品の幅はアップテンポでもバラードでも、世界中のジャンルを自分の物にします。
凄く眩しくて、凄く暗いことがあり、シャイで弱々しいと思えば、とても大胆なパフォーマンスをする。
男らしかったり女に見えたり、子供の心を持っていると思えば老人のように熟成している
自然が大好きだけど最新技術も使いこなす。ぶっ飛んでいるかと思えばちゃんと現実も把握出来ている。
働き者で真面目なのに超いたずら好き。謙虚だけど、勇敢に社会的メッセージをぶつけてみせる。 ゴージャスだけど、弱い人の視線にも立てる…
こんな風に、マイコーは見方によっていろんな姿を見せてくれます。マイコーは、全て!!といっても過言ではないでしょう。
同じ曲を聞いても、その時々で違って聞こえることもあり、マイコーの魅力は多様で、ミステリアスです。
もう離れられません。

■ 不易流行
「不易」はいつまでも変化しない本質的なもの、「流行」は新しく変化しているものです。
マイコーの仕事は2つのバランスが完璧です。
彼の曲・ミュージックビデオ・ファッション等は、いつもその時代に受け入れられ、「イケてる」作品です。
数十年もの長い間、彼が第一線で活躍していた理由は、常に世の中の流行にアンテナを貼り続け、既存の成功にあぐらをかかずに勉強、挑戦、再構成を繰り返していたからです。
彼のアルバムを順番に聞いてみると、時代に応じてどんどん変化を遂げ、表現の幅が広がっていくのが分かります。
凄く若くて、柔軟だなと思います。
しかし、ただ単に時代の波に乗っているだけでは、波が去ると同時に消えてしまう。
マイコーは様々な表現をしながらも、常にしっかりした「軸」を持っていました。
"We're sending out a major love" "It's all for love" "Make a better place for you and for me"
彼はいつも自分の才能を世界中の人々と分かち合って、大きな愛をいっぱい届けて、世界をもっと良い場所にしようとしていました。
どの曲を聴いても、彼の強い気持ちが伝わってきます。
全身全霊をこめて作った作品だからこそ、国境も時代も超えて今でも人々の心を動かし続けるのでしょう。

■ 人としての「正しさ」
いくら素晴らしい才能を持っていても、お金持ちでも、見た目がよくても、性格が悪い人は嫌われちゃいますね。
マイコーはなんと、性格までめちゃくちゃ良いのです。
誰に対しても礼儀正しい。言葉遣いが正しい。全ての文化を尊重する。いくら煽られても喧嘩腰にならない。下ネタを振られたら笑ってごまかすか毅然とスルーする。他人を批判することはあっても汚い悪口や馬鹿にしたような言い方はしない。
更に、色んな辛い経験をしながらも、常に上を向いていました。
かなり辛い内容のアルバム「HIStory」を締めくくる曲は「Smile」だし、
インタビューでは「死のうと思ったことはない。永遠に生きていたい。」と答えていたし、ドキュメンタリー映画"This is it"の中では「4年で環境破壊を止めよう!」と言っていました。
どうしてこんなに強くいられるのか。実は能天気な人なんじゃないか。などと突っ込みを入れたくなりますが、
生き物は本来、いつも前向きで居るのが健全と思います。
世界中で戦争が起ころうと、自分に不幸が襲いかかろうと、いつでも歩みを止めなかったマイコーは凄い!!